コスチュームジュエリーとは

名前のとおり元々は舞台で使用される衣装を飾る為のジュエリーでした。本物の宝石を使うと

非常に高価な物になってしまうという理由もあったと思いますが、本物の宝石でない素材を使っ

ていかに本物に匹敵する華やかさ、美しさを作り出すかを追求し、技術を高めて行きました。

美しく金属部分を作り上げる技術、ダイヤモンドや宝石に匹敵する美しい色や輝きを実現させ

るガラス加工の技術、本物と見間違うほどの、あるいは本物にはない色や輝きを作り出したフェ

イクパール製作の技術、そして、本物では出来ない加工性の高さも加わってコスチュームジュ

エリーの可能性は高まっていきました。

1920年代、デザインと美しさを追及したアクセサリーとしてコスチュームジュエリーは発展して

いきます。その先駆者となったのが「ココ・シャネル」です。その頃、ジュエリーは財産価値があ

るものや高価な物が良いものとされる金持ちの象徴のようになっていました。彼女は、価格で

はなく本当に美しく女性を飾るアクセサリーをデザインし製作し世に送り出していきました。

                    

その流れはパリからニューヨークへ伝えられ、「ミリアム・ハスケル」「トリファリ」「コロ」などのメ

ーカーが魅力的な作品を作り出し、1930年代女性の社会進出に合わせてコスチュームジュエ

リーの人気は高まっていき、ハリウッドやブロードウェイのスター、アメリカ大統領夫人をはじめ

としたセレブの女性達を魅了した事でその地位を確立しました。

今ではヴィンテージといわれるその頃のコスチュームジュエリーはそのデザインの美しさと品

質の高さゆえ、今なお人気が高く広く愛用されています。今後希少になってくることも予想され

ますし、あと数十年経つと100年を過ぎアンティークとなり益々輝きを増していくでしょう。

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